【豊田元城店大会】A・C部門審査員講評

ピアノフェスティバル2025
第10回ヤマハジュニアピアノコンクール出場者選考会

第一楽器豊田元城店大会
1月26日(日)  A・C部門 講評

審査員 山田敏裕先生(元名古屋芸術大学元教授)


本日は昨日(1月25日)の幼・B・D部門に引き続き、A部門とC部門を聴かせていただきました。

このヤマハジュニアピアノコンクールの前身であるヤマハピアノフェスティバル(YPF)の立ち上げから携わり、発展的な形となって合わせて30年余り続いてきたことは、ピアノを学ぶ生徒さん、保護者の方、指導者の先生方のご理解とご協力の賜物でとても感慨深いものがあります。

 

今回の第一楽器豊田元城店大会も多くの参加者があり、今後の成長がとても楽しみな生徒さんがたくさんおられました。

一つ印象に残ったこととして、この豊田元城店大会に限らずすべての店別大会にも言えることと思いますが、演奏する生徒さんがフルコンサートピアノから出る自分の弾いた音、それを受け止めるホールの響きを全身で感じ、感動してるかな、という疑問を持ちました。

このような環境で演奏できる機会は多くありません。普段の練習環境に比べて何倍も何十倍も演奏者の思いをしっかり伝えてくれる場所です。いつもは楽しいばかりではない練習に明け暮れ頑張ってきたそのご褒美としてこのような場があると捉えてほしいと思うと同時に、ホール全体に響く自分の出した音を楽しんでほしいと思います。

また、普段の練習ではそのホールの音を想像しながら、“こう弾いたらこういう響きになるだろうか”、“こうやったらどんな響きだろうか”をイメージしながら可能な限り生の楽器で音を聞き取って理想に向かって練習してほしいと思います。

 

今日の部門別の印象ですが、A部門では全体にとても活気のある演奏が多く、私自身楽しんで聴かせてもらいました。今後の成長はまだ未知数ですが、保護者の方、指導者の先生方はお子さんを大切に育てていただければと思います。

C部門は学年的にいろいろ忙しい中での参加と思います。ピアノを専門的に続けるかは別問題として、年齢的には音楽の役割り、様々な音楽がある中での好き嫌いなどが自分の中で芽生えてくる頃です。現在課題として練習する曲は何を表現するのだろう、何を言いたいのだろうなど、曲の求めているスタイル、音色などを求めながら練習してほしいと思います。

 

練習時間の限られる中で皆さん積極的に参加されたことに敬意を表します。

YJPCの二次選考以降のことはさておき、この店別大会にこれからも演奏する楽しみをもってたくさんの方が参加されるよう心より願って講評とします。

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